治験バイトは、その手軽さにも関わらず高い報酬を得られる事で有名です。
人気も知名度もあるのに、実際に治験バイトを経験したという人はあまり見かけません。
ということで、20代前半の頃に複数の治験を経験した私が体験談を綴ります!
・治験バイトとはどういうものなのか?
・どうやって治験に参加できるのか?
・実際に治験で体調を崩すようなことになるのか?
・謝礼金額はどれくらいもらえるものなのか?
これらの点を解説しながら、これから治験をやってみたいという方に良い部分も悪い部分もお伝えできればと思います〜!
はじめに
どうも皆様おはラウディ!ROWDYのjadeです。
今回は治験に関する体験談なのですが、前提として私が「男性」であり、「20代前半の頃の話(2000〜2010年頃)」で、「実体験」になります。
なので現在は多少違う部分があるかもしれませんし、女性ではまた環境が違うかもしれません。
あくまで個人の体験ですので、そこのところよろしくお願いします。
治験バイトとは?
便宜上「治験バイト」とは言うものの、実際にはアルバイトではありません。
有償ボランティア、と言うそうです。
治験(ちけん、Clinical trial)とは
医薬品もしくは医療機器の製造販売に関して、医薬品医療機器等法上の承認を得るために行われる臨床試験のことである。(出典:Wikipedia)
つまり治験は、新しい薬を国に承認してもらうための臨床試験ということです。
これを経ないと、世の中に流通させられません。新しい薬を皆が使用するためには必要な行程です。
「て事は、自分の身体を使って新薬の実験台になるのが治験なのか?!」と思うかもしれませんね。
いえいえ、そんな事はありません!(まぁ半分そうなんですが←)
私達が治験に参加するような段階というのはほぼほぼ最終的なところで、かなり詳細なデータがあるのはもちろん、既に動物実験や海外での治験を済ませていたりします。
どんなタイプの薬で、どんな効果が期待できて、どんな副作用の恐れがあり、それが何%くらいの確率で起こり得るのか。
そのあたりの詳細な説明も、実際に参加する際には丁寧に説明してくれます。
当然不安なら参加しなくていいし、万が一薬の副作用で体調不良になった場合も治療してくれます。
そして治験が終了すると、負担軽減費(「謝礼」と呼ぶ場合も)を頂けるという流れですね。
最終日に手渡しだったり、数週間後に振り込みだったりします。
このようにしてお金を頂けるので、治験バイトと呼ばれるのです。
どうやって参加する?
むかーしむかしは、紹介じゃないと行けないとか、情報自体があまり出回ってなかったりして、闇バイトや怪しげなサイトに個人情報を騙し取られてしまうパターンもよく見受けられました。
今は普通に企業が多くの案件を抱えて、登録している人に振っていく形が一般的になっているようなので安心です。
とはいえ、登録する前にはその会社について調べた方が無難ですけどね。
で、実際の流れですが、まずは「治験モニター」という言い方で募集しているところが多いので、そういうところに登録します。
そして参加したい治験(モニター)を探し、応募。
(この時たくさん質問されると思います。)
問題なければ次に事前健診で、健康状態のチェックがあります。
初めての参加なら、登録説明会があるかもしれません。
その後合否連絡が来て、パスすれば治験参加という感じですね。
(こんな説明もありました→外部サイト)
もちろん自由意思の(有償)ボランティアですから、怖くなったらいつ辞めてもオッケーです。
その場合は当然謝礼減額、またはゼロですが。
お察しの通り、健康状態が悪かったり既往歴によっては治験に参加できないこともあります。
参加希望者が多い場合は運ですが、経験上、健康診断でひっかからない程度の健康さがあれば問題ないと思います。
参加するコツとしては、複数のサイトに登録して、条件に合うものがあればすぐに応募することです。
【ジェネリック】治験体験談 〜2泊3日入院×2回編〜
場所は郊外、ちょっと不便な僻地でした(僻地は言い過ぎ)。
2泊3日の治験でしたが、投与される薬はジェネリックだったのでそれほど不安もなく、いざ会場の病院へゴー!
そこは中規模の普通の病院で、治験専用の施設とかそういうところではありませんでした。
あるフロアだけ貸し切り状態で、治験参加者のみが集うスタイル。
入院用の服(病衣)に着替え、与えられたベッドへ。もちろん大部屋でした。(8〜10人くらいは居たんじゃないでしょうか。ちょっと記憶が曖昧で申し訳ありません。)
薬を投与され、そこからは経過観察の為の採血やらが定期的にあるだけで、ほぼ自由時間。時間は厳密に決められてますが、シャワーの時間もあります。
お菓子などの間食ができないのと運動はしてはいけないとかはありますが、かなり自由なので私はほぼ読書かゲームしてました。
他の方もモンハンやったりしてるゲーム勢がほとんどでしたね。
時間を潰す手段さえあれば、相当ラクです。
食事も栄養面に配慮された健康的なメニューを食べられるので、普段自炊をしないような一人暮らしの方にとってはむしろ嬉しい待遇ですね。
あ、あとは注射が苦手だとキツイかもしれません。採血の嵐なので。
それを2泊3日。
とはいえ、3日目は昼頃には解散だったので拘束時間としてはほぼ2日間といって差し支えないスケジュールでした。
1週間後(だったかな?)にもう一度2泊3日を過ごして、この治験は終わりました。
このようなメニューで、6〜7万円ほどの負担軽減費を頂きました。
※今回の負担軽減費はあくまで参考として下さい。治験の内容によって負担軽減費は全く異なります。
【新薬】治験体験談 〜一週間入院編〜
場所は都内、大きめの病院でした。
こちらはあるフロアの一角を治験用に使っている感じでした。滞在中に他の患者さんと会う事はなかったので、もしかすると貸し切り状態だったのかもしれません。
今回は一週間の入院で、治験としては比較的長めです。
(一ヶ月ぶっ通し入院とかの案件もありますが、募集自体があまりないし、そんなスケジュールをまるまる空けるのも難しいので、現実的に参加できるなかでは長期間の治験と言ってもいいかもしれません。)
しかも新薬ということで、多少リスキーな側面もありました。
とはいえ、そのリスクについても事前にしっかりと説明してもらえます。
たとえば、動物実験ではどんな効果が見られて、海外の治験では何%の副作用が見られて、こんな症状が出ました、とかの情報です。
そこで不安を感じたら辞退を申し出ましょう。不安を抱えたまま治験に参加してしまうと、本当に具合が悪くなる場合があります。
そうなると結局途中で帰る事になり、負担軽減費が減額になったり、最悪ゼロになるかもしれません。
やることは先述の2泊3日入院の時とほぼ同じ。過ごし方も同じく、ゲームしたり読書したり。
少し違いがあったのが、薬の飲み方です。
それは二重盲検法というやり方で、医師も患者も、本当の薬を飲んでいるのか偽薬を飲んでいるのかわからない状態にして臨床試験を行う方法です。
それによって患者のプラセボ効果による薬効のノイズを排除し、且つ医師側の先入観による薬効の評価をも排し、真の薬効を見極められるようにします。(詳しくはこちらをクリック)
つまり私は本当の新薬を飲んだのか偽薬を飲んだのか、全くわからない状態だったということです。
飲んだのはカプセル。確か初日と3日目くらいに飲んだと思います。
で、上記の通り偽薬か新薬かわからない状態だったんですが、結局私は体調を崩しました。
それもバリバリの体調不良でして、発熱、嘔吐、倦怠感などなどの症状が出て、それはもうダルかった(笑)←笑い事ではない
とはいえ、私個人の見解(なんの参考にもならないかもですが)では単純に薬のせいでそうなったのかは疑問でした。
薬効を調べるために、前日夜から食事を抜いて当日朝も食事を取らず、昼頃に薬を飲み、そこからしばらくして症状が出始めました。
(ちなみに初日に薬を飲んだ時にはなんともありませんでした。)
空腹時に薬を飲んだから気持ち悪くなっただけのパターンとか…ないですかね?
私はその可能性も捨てきれんかなと思ったりしてます。
その時のお医者さんにも私にも、本当に薬のせいでそうなったのかはわかりません。
ただ事実として、治験で体調を崩す事はあり得る、ということです。
結局その後すぐに体調回復して、無事日程を終えました。
もしすぐに体調が回復しなければリタイアとなり、負担軽減費も満額はもらえなかったでしょう。
そしてこの時の負担軽減費は、およそ20万円ほどでした。(高額!)
まとめ
治験に興味はあるけど、参加する方法がわからないという方もいらっしゃると思います。
もう一度おさらいをしておくと、
治験モニター登録して、条件に合うものを探して応募する
これだけです!
ちなみにこういったモニターでは、サプリメントの試供品をもらえたり、健康食品のサンプルについて感想を送ったり、そういったものを扱っているところもあります。
お気軽お手軽なそのあたりを体験していくのもありですね!
ちょっと怖い話も書きましたが、たとえ治験参加中に体調を崩してもそこは病院なのですぐに治療してもらえます。
負担軽減費よりも健康を優先して、もしもの場合はリタイアしましょう!
というわけでjadeでした!