炎上する要素はどこにある?
ネット上では西野さんに対して「詐欺師」とか「カルト宗教」とか「マルチ商法」とかいろんな批判がされていますね。
炎上している主な原因は、大きく二つあります。
「マルチ商法まがいの売り方疑惑」と「マネージャーへのパワハラ疑惑」です。
マルチ商法的な売り方をしている?
ネットではよく信者と呼ばれている、西野さんのファンやオンラインサロンのメンバー。
そんな会員の内の一人が、「映画えんとつ町のプペルのチケット+台本」のセットを大量に仕入れ、結局その在庫を捌くことが出来ずに自分で映画を見に行く事にした、という記事を発表しました。
間もなくその投稿がバズり、チケットの売り方に注目が集まります。
そして、多少の利益を受け取れるとはいえ、一人でセットを大量に購入し、それを別の人に売るというシステムはマルチ商法ではないのかという指摘がされます。
要はイチ個人に在庫を押し付け、その個人に販売を任せ、売れなかったら放置するというやり方なのではないかと。(個人が捌けなかったとしても、映画チケットの売り上げにはなる。)
「それはどーなの?」という事で炎上してしまったワケです。
これについては購入した本人も反省していますが、捌ける量を仕入れなかった問題もあると思います。
西野さんの本来の目的としては、映画のチケットの売り上げはあがるし、それを応援しているサロンメンバーは売り上げに貢献できるし、なお且つ貢献した人はお小遣いも入ると。
意図した範囲内で運用されていれば、問題にはならなかったかもしれませんね。
吉本のマネージャーへのパワハラ?!
西野さんがsnsに投稿したLINEグループ内でのやりとりが物議を醸しました。
外部スタッフの質問に対する吉本のマネージャーの返答が、あまりにも雑ではないかという指摘と共に(LINE上で)西野さんがブチ切れたのです。
「オメーの会社の作品を売るために奔走してくれてるんだよ!」(原文ママ)と。
LINEのやり取りの流れを見てると西野さんの怒りはもっともだなと思わんではないんですが、その時間が深夜0時。
吉本のマネージャーさんは吉本興業の社員に過ぎませんから、そんな時間に仕事のLINEをされても、という感じかもしれません。
そのへんは西野さんとしては、もっと作品に情熱を注いでほしかったのかもしれませんが、世間的にはブラック企業の経営者と同一視されてしまい、今回の炎上騒動となりました。
この件についてはある先輩芸人さんからの指摘もあり、西野さん自身も、マネージャーの実名を晒した事と深夜に仕事のメールをした事はよくなかったとして反省していました。
結局プペルは炎上しているのか
「映画えんとつ町のプペル」は西野さんの全勢力をブチ込んだ思い入れのある作品なので、マーケティングにもかなり力が入っているようです。
それゆえに、マーケティングのやり方に賛否両論が飛び交い、結果炎上してしまっている形になってるんでしょうかね。
つまり、西野さん周りは炎上していますが、この映画えんとつ町のプペルに関してはほとんど燃えていないと言っていい状況だと思われます。
なので、炎上する要素は西野さん自身にあって、この映画には特に叩くようなところはありません。
(かといって、別にワタクシが西野さんを叩いているワケではありませんが 笑)
西野さんが製作総指揮ではありますが、映画の監督も別の方(廣田裕介さん)ですしね。
とはいえ映画というものは常に批評されるものですから、面白くなかったという意見もあって然るべきでしょう。
「つまらない」というのは本当に観た人の感想か?
「つまらない」とか、「感動ポルノ」だとかいう批判もちょくちょく見かけます。
そのあたりに関しては個人の感想ですから、誰にも咎めようがありません。そう感じる方もいるでしょう。
ただ、その意見の大半の拠り所となっていそうな岡田斗司夫さんのYou Tubeに関しては、岡田さん自身が映画えんとつ町のプペルを見ていないので、そこは履き違えてはいけないような気がします。(一つの意見として、そういう見方もアリだとはおもいますが)
フラットな視点で評価されていない
アンチか信者のほぼ二択で、普通に観た人のナチュラルな感想がかき消されているように見受けられます。
多くの人は西野亮廣という人物に入れ込んでいるワケでも批判的なワケでもなく、話題の「映画えんとつ町のプペル」自体が面白いのかどうかを知りたいだけではないでしょうか。
そういう意味合いでは、You Tubeとかまとめサイトの意見っていうのは鵜呑みにできない部分もありそうです。
アクセス狙いで、あえて批判的な意見をアップしているような人もいますし、逆に西野さんを支持し過ぎて内容そっちのけで褒めちぎり、「何プペしました!」と鑑賞した回数だけを強調していたり。
個人的には、もっと様々な視点で、冷静な立場からの感想も見てみたいと思うんですけど。
そんな中、今のところ(2021年1月時点)、ワタクシjadeも愛用している映画レビューアプリ Filmarksでは割と中立的に評価されている印象です。
えんとつ町のプペル
というワケで前後しましたが、どうも皆様おはラウディ!
ROWDYのjadeです。
暴れていかなあかんなー言うてますけどもー!
この辺から感想を交えて、映画そのものについて語っていきましょう。
あらすじ・概要
空が煙に覆われたえんとつ町が舞台。
えんとつ掃除を生業にしている少年ルビッチと、ハロウィンに現れた怪物、ゴミ人間のプペルとの友情を描いた物語です。
人々は煙の向こうの空に星がある事なんて知りません。
が、ルビッチの父親ブルーノは空に「星」というものがあると言い、ルビッチはそれを信じていました。
周囲の人たちに嘲笑されながら、ルビッチとプペルは星を見る事がてきるのか?!
てなお話ですね。
感想
普通に良いお話でした。
なにやら世間では炎上している感じもありますが、純粋に作品を評価するなら「全く面白くない」、なんてことにはならないでしょう。
ただ、西野さん自身も公言している通りドストレートな内容なので、展開のインパクトは弱めです。
それよりも、それぞれ共感できるだろうキャラが登場するので、登場人物に感情移入しながら楽しむ作品だと思います。
かく言うワタクシjadeは誰かに感情移入するとかいうよりは、志の輔師匠の魅力にやられた感じですが(笑)
終盤、クライマックスのシーンで立川志の輔師匠演じるブルーノの語りはマジで最高です。
これだけで一見の価値ありです。
志の輔師匠に限らず、声優陣がかなり好印象でした。
本業は声優じゃない方がほとんどなんですが、棒読み感とか素人感は全然なく、それぞれのキャラにバッチリハマっていて素晴らしかったです。
声優陣のクオリティが高い!
感想のところでも触れましたが、主演はもちろん、声の出演の方々がクオリティの高い演技を見せてくれています。
ぶっちゃけ本業の声優さんを使わないアニメ映画って、声の時点で見てられない作品もありますよね(個人の感想です)。
その点、えんとつ町のプペルは俳優さんや芸人さんの声が、ナチュラルにフィットしているんです!
西野さんいわく、キャラによってはアテ書き(声の人に合わせたキャラクター作り)されているらしいんですが、それにしても良い感じに仕上がっています。
ゲスト出演のカジサックさんですら、違和感のない演技でした(失礼)。
立川志の輔さんが最高というのは先述の通りですし、主演の芦田愛菜さん、窪田正孝さん。
あとはスコップ役の藤森慎吾さんなんかも良かったですね。
あとは声の出演者を知らない状態でご覧頂いて、エンドロールで確認してみると楽しいかもしれません。
「ディズニーを超える!」と常々言っている西野さん。
ディズニー作品も吹替版ではいわゆる声優さんではない方を起用することが多いのに、声の違和感は全くありません。
そういう意味では競ってきてると言えるんでしょうか?!
そもそも西野さんはその部分は特に意識してないかもしれませんが!(笑)
主題歌、挿入歌
なんといっても歌ですよ歌。
発表時に話題になり、ド肝抜かれたのがやっぱりHYDEさんの手掛けるオープニングテーマですよ。
だいぶ前に既に発表されていた楽曲を、ハロウィンの曲としてヘビロテしていた西野さんがラブコールを送る形で挿入歌として実現したというお話らしいです。
それが「HALLOWEEN PARTY」という曲。
聴いて頂くとわかるんですが、ハロウィン感エグいですよね(笑)
こりゃハロウィンの話である、えんとつ町のプペルに使いたくもなりますわな。
そしてエンディングテーマが、ロザリーナさんが歌う「えんとつ町のプペル」です。
この耳に残る曲、作詞作曲が西野亮廣さんなんですねぇ〜。
これも確かだいぶ前に作られて、西野さんがギター弾き語りで披露していた楽曲です。
そこにロザリーナさんを起用し、めちゃくちゃ個性的で魅力的な曲に仕上がっておりますね。
他にも挿入歌として、下記楽曲が華を添えています。
秋山黄色さんの「夢の礫」
粉ミルクさんの「メザメ」
ALONEさんの「ドリーマー」
まとめ
ま、つらつらと書きましたが、純粋に映画楽しもうぜ!ってスタンスのワタクシからすれば、
西野さん周りの炎上騒動より、アニメーション制作のSTUDIO 4℃の素晴らしさとか、志の輔さんの語りの説得力の凄さとか、楽曲の良さとかいろいろ語るポイントあるんだからそのへんで盛り上がろうやって感じですかね(笑)
とにもかくにもまずはご覧あれ!
というわけでjadeでした〜